■山口貴由「衛府の七忍」10巻/チャンピオンREDコミックス
- 2021 12/29 (Wed)
まず徳川家康が死ぬ。鬼相手に江戸と孫に手を出さないでくれと懇願し、その後安堵したのか寿命で死亡。諸悪の根源を倒したらはいハッピーという物語に疑問を感じてると以前の巻の巻末で語っていたので家康をこういう形で退場させるのもまあアリだろう。
ようやく出揃った七鬼は竜宮城の乙姫と浦島太郎相手に集結してバトル。鬼達を集める為のエピソードにしてエピローグへの導線かな。その後竜宮城を拠点とし海上に鬼の国のようなものを作って江戸とは無縁の楽園を設ける。人間とは相容れない存在が自分達でどこかに国を作る系の締め括り。
しかしラスト3ページで二代将軍秀忠と鬼哭隊が不穏な雰囲気を出す。そこでこの「衛府の七忍」は完結となる。
こういう展開もまあアリではあったか。しかし桃太郎や宮本武蔵といった鬼哭隊だけは倒して欲しかったかなー。強さがとことん描かれた魅力的な敵キャラなんだし、それだけの強敵をどう倒すかってのは見どころにしてカタルシスになる部分だと思う。この強敵どうやって倒すんだ?→倒しませんでしたってのは不完全燃焼、逃げ切られた気持ちになる。
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